税務会計

税金は様々。まず、国税と地方税にわけることができる。

国税には、法人税、源泉所得税、消費税など、

利益獲得
消費行為
財産移転
財産保有

にわけて整理できる。

中でも法人税(国税)と住民税・事業税(地方税)をあわせて、法人税等と呼び経営上特に重要である。理由は額が大きいから。

財務会計と税務会計は別の目的で使用される。
財務会計は、発生主義の立場をとる。実際に現金の授受が行われていなくても、実態としてモノが動き、サービスが提供された時点で、売上を計上する。費用も同様で、工場の投資として初年度に大きな額のキャッシュアウトが生じたとしても、収益費用対応の原則にしたがい、将来の売上に貢献したならばその時費用が発生したとみなし、減価償却を行う。

一方で、税務会計は発生主義とファイナンスがとる現金主義の間のような立場をとる。租税原則に従い、益金と損金を定義する。

したがって、財務会計と税務会計は数値が異なる可能性がある。ここが重要である。どちらが正しいとかではない。

問題は、財務会計の中の当期純利益の前に、税務会計にしたがって計算される法人税等が記載されてしまうこと。このために、財務会計のルールでは同じ経営実態であるにも関わらず、税務会計のルールで異なってしまうがために、当期純利益が異なってしまうことである。

これを調整するのが税効果会計である。

損金不算入の例
寄付金、交際費、役員賞与

損金算入の例
繰越欠損金

益金不算入の例
受取配当金の益金不算入
by km_g | 2011-06-01 19:07 | 日常