傘の市場規模の推定 


これはオーソドックスな問題だろう。基本方針として、

市場規模=単価×人数×頻度

のいつものスキームで問題なさそう。ポイントはセグメンテーション。
傘もビニール傘と普通の傘の大きく単価の異なる2種類がありそうだし(折りたたみ傘も?)、男、女、でも変わりそう。。
さぁどうする。

まず、自分を例にざっくり概算。

普通傘(1000円)を1年に何本買うだろうか。3本は絶対買わない。1本/年としよう。一方ビニール傘(500円)は年に4,5本は買うだろうか。4本/年(3ヶ月に1本)としてみよう。合計で、

金額=1000円×1+500円×4=3000円

実質人口1億として、3000億円程度。これが第一次計算だろう。要は1兆円はいかなそうという感じ。

それでは詳細計算。

傘市場はどうセグメンテーションできるか。男と女は絶対に分けたほうが良さそうだ。また、小学生低学年以下はカッパだから傘のターゲットにはならない。一方、高齢者は傘をちゃんと持ち歩きそうな感じがするのでビニール傘の消費は少ないだろう。ということで、4つにセグメンテーション。マーケティング的にも悪くないかな。ちょっと普通すぎてつまらないかな?

①小学生低学年以下
②小学生低学年~40代(男)
③小学生低学年~40代(女)
④40代~高齢者


①小学生低学年(4年生、8歳以下)以下
ここは傘を買わないとして、市場規模ゼロとする。

②小学生低学年(9歳)~40代(男)
まず母数の計算。日本の人口は1.2億人(外人無視)、平均寿命80歳とすると、Δ10歳あたり、1.2/8=1500万人。世代によって当然ばらつきがあると思うがここは一定とする。だとすると、約Δ30歳だから、1500万人×3/2=2250万人。

ここは、さっきの自分の例と同じだとしよう。年間消費額3000円。
このセグメントの市場規模=3000円×2250万人= 675億円

③小学生低学年~40代(女)
母数は一緒で2250万円。

普通傘は単価1500円を年間2本。逆にビニール傘はちょっと少なく2本とする。

金額=1500円×2本 + 500円×2本=4000円
このセグメント市場規模=4000円×2250万人=900億円

④40代~高齢者
最後のセグメント。平均寿命80歳とすると、Δ40歳。1500万人×4=6000万人。
このセグメントは、傘はなくさず長く使うセグメントと想定。

普通傘1本、ビニール傘1本。とする。

消費金額=1000円×1本 + 500円×1本=1500円
このセグメントの市場規模=1500円×6000万人=900億円。

以上、合計すると傘国内市場規模は、

0円+675億円+900億円+900億円
=2475億円

本数ベースだと、
0本+5本×2250万人+4本×2250万人+2本×6000万人
= 1.1250億本 +0.9億本+1.2億本
=3.2億本


なんか、計算結果が最初の概算とほとんど同じなのがちょっとショック。

さて、計算チェック。
http://taa203.blog86.fc2.com/blog-entry-1070.html
のサイトによると本数ベースで1億ちょい。とのこと。ちょっと多すぎたか。。一人当たりの買う本数がちょっと多すぎたかも
しれない。

さて、これを2倍にするには?と聞かれるのである。思考の順序としては、
1:セグメント別に考え、伸びる余地(買っていない人、もっと多く買いそう人)を探る
2:伸ばし方。ここは4Pか。
※基本は、購入対象人数×頻度×単価
であるから論理だててゆっくり検討するだけ。

今回の場合は、
1:子どもと老人の検討
2:単価の上げる。。
が現実的か。最後に
3:飛んだ発想(ビジネスモデルの転換。例えばレンタル?、日傘、)
も考えられたらなおよいかもしれない。
by km_g | 2011-07-01 09:10 | 転職