ファイナンスの基礎を学ぶ本

たぶん他にも良い本はあるんだろうけども、自分が読んで役に立ったと思った本のまとめ。



1:アカウンティング関連

新版 ファイナンシャル・マネジメント ― 企業財務の理論と実践

ロバート・C・ヒギンス / ダイヤモンド社

アカウンティングとファイナンスの両方が調度良く書いてある。財務計画のところもなかなか。

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決算書の暗号を解け! ダメ株を見破る投資のルール

勝間和代 / 武田ランダムハウスジャパン

財務諸表3つの関係をケースを使って学べる。こんなおかしな経営をすると、財務諸表にはこう表れるってのがわかる。

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IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書)

冨山和彦 / PHP研究所

経営分析のまさに実践教科書。経営視点で書かれた財務の意味合いの考え方が学べる。

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2:現在価値、ファイナンス基礎全般

道具としてのファイナンス

石野 雄一 / 日本実業出版社

初心者むけの最高の本。大学でも結構多くの人が呼んでいる。ファイナンスをホントに勉強しようとするならまず最初に読んだほうがよい。

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コーポレート ファイナンス(第8版) 上

リチャード・ブリーリー / 日経BP社

言わずと知れたファイナンスの最も有名な教科書。大学の講師もお勧め。世界中のMBAの学生が読む必読書。ただ、表現がちょっとわかりにくく、初心者がいきなり読んでは駄目。



資本コストの理論と実務―新しい企業価値の探究

マイケル エアハルト / 東洋経済新報社

資本コストはとっても大事。価値計算の時、必ず迷う資本コストの考え方が詳しく書いてある。

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3:企業価値

会社の値段 (ちくま新書)

森生 明 / 筑摩書房

ゴールドマンのMBAチームに所属していた方が書いた本。さすがに実務にのっとった面白い本。ファイナンスをちょろっと学んだ人ならさらにおもしろい



MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA)

森生 明 / 日経BP社

ゴールドマンサックスでM&A部門に在籍していた森夫氏が著者。企業価値とはなんのか?と言う説明から、実際に企業価値を算出する現場の雰囲気、どのようにして価値が決まるのか?を感じることができる。この人の本に間違いはないなぁ。



企業価値評価 第4版 【下】

マッキンゼー・アンド・カンパニー / ダイヤモンド社






4:M&A

M&A最強の選択

服部 暢達 / 日経BP社

IBD出身者らしい本。一度講義をうけたことがあるがいかにもって感じの方だった。DCFなり資本コストなどの理論は書いてないが、実践的で実用的な内容がすばらしい。

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MBAのためのM&A

田村 俊夫 / 有斐閣




合併・買収・再編の企業評価

E.R. アルザック / 中央経済社

ちょー細かい。けど、実務はこのくらいのレベルで仕上げないといけないんだろうな、ってのがわかる。高段者向け。

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ハゲタカ(上) (講談社文庫)

真山 仁 / 講談社

M&Aってのはこうやって進むんだなってのがわかる。教科書には書いてないがこの感覚がわかなければ、教科書に書いてあることは使えないのでは。

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5:資金調達

コーポレート ファイナンス(第8版) 下

リチャード・ブリーリー / 日経BP社



6:上場、VC

起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと

磯崎 哲也 / 日本実業出版社

起業時のファイナンス関連の本では一番良い。少し簡単めに書いてあるが、VC側にとっても勉強になる。

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図解 株式市場とM&A (翔泳社・図解シリーズ)

保田 隆明 / 翔泳社

初学者向け。プロが書いてあるだけあって、本質がわかりやすく書いてある。上場、株価、希薄化など、経営者視点からファイナンスと経営の関係を学べる。

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by km_g | 2012-07-17 00:12 | ファイナンス