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EVA

 EVAとは、投資家にとっての価値が一年あたりどれだけ創造されたかを表す指標である。式で書くと、

EVA = 投下資本 ( ROIC - WACC )
= 投下資本 * ROIC - 投下資本*WACC
= NOPLAT - 投下資本*WACC

などと書けます。ここで投下資本とは、その事業に使用されている固定資産と運転資本の合計、ROICはNOPLAT/投下資本です。マッキンゼーはこれをエコノミックプロフィットと呼んでいます。

 式を見るとわかるように、ROIC-WACCは、資本コストを差し引いたネットの利回りを表しており、それに投下資本をかけることで、企業価値の増加分を表していることがわかります。いくら高いROICを達成したとしても、WACCが高ければ企業価値増加分にはその事業が貢献していないことがわかりやすく評価できます。利回り(リターン)はあくまでリスクに見合っていないといけないのです。

 この評価指標の弱点として、短期的であるということがあげられます。ある新規事業を考えた場合、初めの段階は、研究開発費や広告費など多額の投資を必要としますので、価値は後半になればなるほど大きくなります。EVAはこれを考慮せず、初期はマイナスをだしてしまいます。その事業はPLCのどの段階で、投資する時期なのか、回収の時期なのかを理解したうえでEVAを使わなければならない。
by km_g | 2009-12-02 16:38 | ファイナンス