会社は誰のモノ?

会社は誰のもの?

事業を行った収益はどうなるか。顧客から売上をいただき、まずその製品の製造にかかった費用、製造原価が差し引かれる。次に、その製品を販売するのにかかった費用として、販売費・管理費を自社の営業部隊、管理部に支払う。その残りが営業利益。

そこから、債権者への支払いである利息が差し引かれる。その残りが税引前利益。そこから次に国への支払いである税金が差し引かれ最終的に残った利益が当期純利益。

このように、会社はあらゆるステークホルダーによって支えられている。会社の議決権と言う意味では確かに株主のモノであるが、誰によって支えられているか?と考えれば、「みんな」である。

当期純利益はだれのものか?と言えばそれは当然株主のものである。当期純利益の積み重ねである、BSの現預金も株主の物である。企業に敵対的買収をしかけ、保有現金の掃き出しを要求するファンドの行動はこう考えると筋が通っている。経営者は余剰になった現金は、きちんと株主に返さないといけない。
by km_g | 2011-01-28 16:51 | ファイナンス