DCF法による現在価値計算

DCF法の復習。

1:5年目くらいまで丁寧に財務計画(または予測)を作成。
たまに、何年くらいまで財務計画を作ったほうがいいですか?という質問をうける。答えとしては、FCFの成長が安定化するまで。ということ。

FCFの増加率が変化している途中(例えば、新製品開発、工場建設など)は、丁寧に財務計画を作る必要がある。一方、成熟企業のようにすでにFCFが安定であるならば、次年度の財務予測だけ作成して、それ以降は残存価値として一気に計算しても良い。

2:FCFを計算。


3:割引率としてWACCを計算。
割引率は、その事業が生み出すCFのリスクに見合った割引率を使う。例えば、今まで自社生産をして来なかった企業が、お菓子の自社生産を始めるために工場建設を計画していたとする。その工場建設のNPVを計算するときの割引率は、その企業の市場データから得られるWACCではなく、似たような工場を既に建設している専業企業の市場データを使うべき。



4:現在価値を計算。6年目以降は残存価値として、一気に計算。

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by km_g | 2011-11-02 23:49 | ファイナンス