M&Aもいろいろ

 M&Aと言えば、株式買収のことを想像することがほとんどだが、それだけではない。M&Aは大きく考えると、経営権の移動を伴わないものと、経営権の移動を伴うものとに分けることができる。一般的なM&Aは経営権の移動を伴う方だろう。経営権の移転を伴うにしても、資産買収と株式買収の2種類がある。

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このように他力を利用する方法はたくさんある。ではどのように使い分けていったらいいのか。経営権の移動を伴うということは、当然ながら支配権の移動であるから、それだけプレミアムを支払う必要がある。一方経営権の移転を伴わない側は、低コストではあるが、意思決定に関して自社の意向を加味し難かったり、スピードの低下のリスクが考えられる。

このような多くの論点がある場合は、メリデメだけを考えるのではダメで、そもそも何が自社の問題なのか、何が重要なのか、といった重要思考、戦略思考を行い、その上で、何でこれらの手段を比較すべきかを決めてから考えないといけない。
by km_g | 2012-08-29 23:45 | ファイナンス