Panasonic バリュエーション

 パナソニックの株価が大幅に下落している。来期業績が大幅下方修正されたのが原因だ。7000億円を超える赤字とのこと。しかしながら、減益の中身をよくみると、


のれんの減損損失      2378億円
繰延税金資産の取り崩し  3715億円
(合計 6093億円)

がほとんどを占めているのがわかる。どちらも過去に前提としてた収益が望めなくなったために発生したものである。のれんの減損損失とは、過去に企業を買収した際ののれん代(買収価格と資産の差額)が想定ほど収益性はないと発覚したので、そののれん代は資産性なし、従って取り崩しなさい、というもの。

繰延税金資産とは、過去の赤字分を将来の利益と相殺し、税金を減額してあげますよ、という約束のこと。これも将来(たしか7年先までだったおような?)利益があることが前提で、それが見込めないなら、資産性ないので取り崩しなさい、というもの。

これらの特徴は、本業の収益性が悪化すると一気に損失を悪化させる要因、ということ。だから、ちょっと実態が悪いだけでも大幅な赤字計上となってしまう。これで純資産が悪化し、格付けが下がり、資金調達が困難になって、・・・とかなり悪循環になることもある。

これらの要因によって、パナソニックの株価はストップ安で現在400円ちょっとだ。だいたいこういう時は、株価って下がりすぎるからもしかしたら割安なのかも、と思ってちょっとバリュエーションをしてみた。すると400円という株価はまぁまぁ妥当かな、という感じ。さすが株式市場。神の手。


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by km_g | 2012-11-02 14:10 | ファイナンス