点が線に。線が面に。

 一番尊敬するビジネススクールの先生が、教材を考えるているという話の中で「ラーニングポイントなどはホントはどうでもいい。そんなことより、多くの論点、意見の点が線となり、線が面となり、立体になっていく。この感覚をホントは教えたい」みたいなことをつぶやいていた。

これを読んだ時はどんなことを言っているのかわからなかった。けど最近会社で議論しているとき、あ、このことかな、ということがあった。難題を抱えていた時、ある突破口となることに気づいた。その時各領域の専門家であるメンバーが今まで悩みまくっていたのに、だったらこうした方がいい、いやそれよりこうすりゃ簡単にできる!みたいに一気にすばらしい打ち手が生まれた。

いままで点として存在していた知識がある共通の目的を前にして線となり、さらにそれによって論点をある面方向への幅が見えて(視野が広がり)違う角度からの解決策が生まれてくる。

これが、あの先生が言っていたことだな、と思った。毎日の泥臭い地道な積み重ねをした上で、自分たちのイシューを追い続けた先に生まれる現象。知的労働の最大の醍醐味だな。
by km_g | 2012-12-01 18:06 | 日常