東京大学エッジキャピタル

続いて東京大学エッジキャピタル

  • 投資方針
国内ではめずらしいザ・テクノロジーベンチャーキャピタルという感じ。当然だが、東大と関連があるベンチャーが投資対象のようだ。


投資先選定基準


【東京大学との関連性、社会的ニーズへの対応、成長性、革新性】
以下の(1)から(4)までのいずれをも満たすこと。
(1) 東京大学との関連性等  
東京大学発の知的財産若しくは人的資産、又はそれらとシナジーを認めうる他の機関・組織等の知的財産若しくは人的資産を成長発展の原動力とし、又は活用するベンチャー企業であって、知を基盤とするイノベーションにより高い経済価値を生み出すものであること。
(2) 社会的ニーズへの対応  
国内外のエネルギー・環境問題への対応、健康長寿社会の実現等、我が国の潜在的な「底力」の発揮による更なる国民経済生産性の向上等、社会的ニーズに対応したものであること。
(3) 成長性  
高い生産性が見込まれること、グローバル市場において新たな事業の開拓を行うこと等、新たな付加価値を創出することが期待されることや、UTECが運営するファンドの存続期間中に、取得株式等の譲渡その他の資金回収が可能となる蓋然性が高いと見込まれること等。
(4) 革新性  
他の事業者の経営資源を有効に活用するような事業形態の革新性を有することにより、我が国の次世代を担う産業の創出に寄与するものであること。

【業種】
原則業種は問わない。但し、公序良俗に反する企業、又はその虞のある企業には投資を行わない。

【成長段階】
特に成長段階は特定しない。但し、5年から7年以内に投資を回収できる水準に達することが見込まれる状況にあることとする。

ファンドの運営方針


【投資の目的】
1. UTECでこれまで取り組んできた、研究成果や人的資産を社会に還元してイノベーションを起こし収益を実現するベンチャーキャピタル投資を発展させることに加えて、これまでの知見とスキルに産業界のネットワークとニーズを連携させることにより、イノベーションをシームレス・高確度・スピーディーに実現するベンチャー・キャピタル・ファンドとなること。
2. 我が国における、グリーンイノベーション分野、ライフイノベーション分野、情報通信技術分野といった各分野の科学技術力をベースに、国内産業界及びグローバル市場の双方にとってインパクトのある、相当額・中長期のシード(種)/アーリー(早期)投資を広げること。
3. 本組合の存続期間以降を見据えて、我が国における、研究者・起業家等のベンチャー人材、大企業人材、ベンチャーキャピタリストを含む投資家、企業支援者といったイノベーションを支える生態系の人材の層全体を、再現性と循環性のある形で厚く豊かにすること。


  • ファンド規模
2004年~2014年 83億400万円
2009年~2014年(2019年) 71億4800万円
2013年~2018年(2023年) 145億7400万円

5年ごとにファンドを組成しているようだ。規模はやはり大きめ。


  • 投資先
ハード分野にも投資してるのが特徴。難しそうなのもあるな。この辺りは東大教授と組んで目利きしてるんだろうが強みだな。


    • Fyusion, Inc.

      知能ロボット技術に基づく3D画像技術の開発。

    • 株式会社ナビック

      Wi-Fiを活用した無線ブロードバンドアウトソーシングサービスの提供

    • 株式会社MUJIN

      産業用ロボット向けソフトウェアの開発・販売。

    • Ciespace Corporation

      航空宇宙、自動車、産業および政府系市場のための次世代三次元デジタル・モデリング及び解析ソリューションの開発・販売

    • popIn株式会社

      Mashup技術を活用した汎用ウェブ・ブラウジング・サービスの開発・提供

    • 株式会社お金のデザイン

      グローバルETFに特化した国内初の投資一任運用会社

    • 株式会社糖鎖工学研究所

      化学合成で調整した糖ペプチド及び糖タンパク質による高純度バイオ医薬品の開発

    • Noxilizer, Inc.

      製薬業界・医療機器製造業界と医療機関向けに、二酸化窒素による滅菌技術を活用した製品を開発及び事業化

    • 株式会社サイフューズ

      細胞を3D積層する特許技術を活用した再生組織・臓器の開発

    • 株式会社ジナリス

      生命工学技術を応用したバイオ化学品の開発及びゲノム解析・全成分解析受託

さすがにほとんどが理系のバッググランドか。元グロービスの井出さんはここにうつったのか。確かにグロービス・キャピタル・パートナーズは重いテック分野は投資しないって言ってたからこっちの方が活躍できそう。

氏名タイトル学歴
郷治 友孝マネージングパートナー1996年東京大学法学部卒、2003年スタンフォード大学経営学修士課程(MBA)修了。日本スタンフォード協会理事。2013年G8イノベーション会合(於英国)日本代表。
辻 秀樹ジェネラル・パートナー米国ペンシルベニア大学ロースクール修士課程修了、英国ロンドンビジネススクール修士課程修了。
山本 哲也ジェネラル・パートナー1994年、英国オックスフォード大学理学部物理学科卒業。M.A.(Oxon.) 1999年、米国バブソン大学ベンチャーキャピタリストセミナー受講。
井出 啓介パートナー1995年、米国バージニア大学工学部システム工学科卒業 (BS, Tau Beta Pi)、1996年 米国スタンフォード大学工学部経営工学科修了(MS, Honors)。日本スタンフォード協会理事。 
片田江 舞子パートナー1998年お茶の水女子大学理学部卒、2005年東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修了。博士(理学)。
黒川 尚徳パートナー 1998年大阪大学工学部応用物理学科卒業、2003年大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻修了。博士(工学)。2009年シカゴ大学ビジネススクール修了(MBA)。同校主催Edward L. Kaplan New Venture Challenge 2008にて優勝。
宇佐美 篤プリンシパル2007年東京大学薬学部卒、2012年東京大学大学院薬学系研究科生命薬学専攻修了。博士(薬学)、薬剤師。2007年第21回独創性を拓く「先端技術大賞」フジテレビジョン賞、2010年次世代を担う創薬・医療薬理シンポジウム優秀発表賞、2011年第11回東京大学生命科学シンポジウム優秀賞などを受賞。
坂本 教晃プリンシパル2003年東京大学経済学部部卒。2010年コロンビア大学経営学修士(MBA)。マッキンゼー・アンド・カンパニー「企業価値評価」共訳。
鮫島 昌弘アソシエイト2006年東京大学理学部天文学科卒、2008年東京大学大学院理学系研究科天文学修士。



by km_g | 2015-01-10 21:08 | VC