大阪大学もベンチャーキャピタル


大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下、「OUVC」という。)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」という。)の「特定研究成果活用支援事業計画」に対し、6月4日付で文部科学省・経済産業省から認定を受けました。今回の認定を受けまして、大阪大学が有限責任組合員としてOUVC1号ファンドあてに出資する金額が文部科学省から認可された後、OUVC1号ファンドが設立される見込みです。

ライフイノベーション、グリーンイノベーション、プラットフォームテクノロジーなどの分野で、以下のベンチャーに投資します。(ファンドスキームは下図参照)

①大阪大学の研究成果を活用したスタートアップ・アーリーステージベンチャー
⇒ハンズオン支援※1を前提に、長期にわたり複数回に分けてマイルストーン投資※2を行い、早い段階で民間VCが協調投資できる水準を目指します

②大阪大学と企業との共同研究から生まれる、ジョイントベンチャー
⇒大学の研究・開発力と企業の開発力、経営力、販売力などのリソースをフルに活用します。

③既存の大阪大学発ベンチャー
⇒投資先および他の出資者から要請・同意がある場合には積極的に支援します。

OUVC


ちょっと前に、東北大学のVCの記事があったがこの国立大学のVC乱立の背景にあるのは、アベノミクスの第三の矢の産業競争力強化法だ。

平成25年12月4日に「産業競争力強化法」が成立しました。
本法律は、アベノミクスの第三の矢である「日本再興戦略」(平成25年6月14日閣議決定)に盛り込まれた施策を確実に実行し、日本経済を再生し、産業競争力を強化することを目的としています。
我が国の産業競争力強化のためには、日本経済の3つの歪み、すなわち「過剰規制」、「過小投資」、「過当競争」を是正していくことが重要であり、本法律は、そのキードライバーとしての役割を果たすものであります。
具体的には、「企業実証特例制度」による企業単位での規制改革や、収益力の飛躍的な向上に向けた事業再編や起業の促進などの産業の新陳代謝を進めることで、我が国の産業競争力を強化します。
とのことだ。旧帝大学のベンチャーキャピタルを並べるとこれまではおそらく?東京大学エッジキャピタルしかなかったところに、3つのVCが追加されたことになる。


北海道大学 ??
東北大学  東北大学ベンチャーパートナーズ(新設)
東京大学  東京エッジキャピタル(既存)
名古屋大学 ??
大阪大学  大阪大学ベンチャーキャピタル(新設)
京都大学  京都大学イノベーションキャピタル(新設)
九州大学  ??

さてこのような政府資金の意味合いは冨山和彦さんが言うところの重いベンチャーにとって非常に重要だ。このような政府資金で超シード時期をなんとか食いつなぎ、民間VCのビジネスモデルとして回るフェーズまでつなぐことが大学VCが期待されるところだ。

課題があるとすれば、このファンドを運営する人材がいないことだろう。それについてはしばらくは民間VCが委託という形で関わるしかないだろう。

e0194027_00523742.png


e0194027_00534277.png















by km_g | 2015-06-14 00:55 | VC