重いテック系VCが増えてきた

e0194027_21204920.png

これまでは、IT系のベンチャーやベンチャーキャピタルが話題に上ることが多かったけど、昨年から大学に紐付いたベンチャーキャピタルだったり、メーカーと既存VCが組んでなんかやる、みたいなニュースが目に入るようになってきた。

大学発ベンチャー 投資資金が拡大

大学発ベンチャー、育成ファンド1000億円に 1年で2.6倍


背景にあるのは、産業競争力強化法とIT系のベンチャー投資が競争激化しており、儲からなくなってきたことがあると思う。特に後者の要因は、調達金額があまり多くないため、少数のVCのみで抱えるケースが多く、結果特定のVCに成果、案件が集中してしまい、その他はバリュエーションが高かったり、フォローで少額でしか投資できなかったり、とあまり儲からない。なので、テック系だ!となっているんだと思われる。

しかし、この分野はこれまで失敗続きだった。要因は、

  • 長い期間に耐えられるまとまったカネが投資されてこなかった。
  • 技術評価に目が行き過ぎで、技術が良ければベンチャーとしてオーケーとなり、経営能力、チームが未成熟だった。
  • 自前主義。アライアンス能力不足。
  • 投資家側に最低限の当分野の技術の素養がない。

この4点が解決すれば十分に日本からもテックベンチャーが量産されると思う。最近のテック系投資家がこれらを全て備えているか、が成功のカギだと思う。

大学に紐付いたベンチャーキャピタルは、カネについては十分だと思うが、2点目が不安な気がする。また、ガバナンス面も不安である。大学からの世話になっている教授への投資を依頼されてフェアに評価できるか。

民間系テックVCはカネとソーシングが課題と思われる。バイオと同様にテック系は長い潜伏期間となる場合が少なくない。ここは民間マネーには耐えられない。なので、ここは、大学VCやNEDOやJSTの補助金をうまく使うことが有効だと思う。次にソーシング。大学やその他技術シーズは商業化する意識が薄いこともあり、情報発信していないことが多い。リソースが少ない民間VCは拾いきれないかもしれない。大学や産総研などの研究期間、TOLと連携して案件を継続的に紹介してもらう体制構築が有効かもしれない。

↓はテック系VCリスト。昨年から一気にファンド組成されているのがわかる。2016年から来年にかけて一気に投資ラッシュになると思われる。
どこが一歩ぬけだすだろうか。

e0194027_13082647.png




by km_g | 2016-02-27 13:09 | VC