大企業のオープンイノベーション

会社の次の柱を作る、という目的であれば、社内新規事業よりも外部スタートアップとの連携、買収が良いと思う。理由は効率。
多くの事業会社もそう思い、いろいろ活動をしているがちょっと遠回りしてる感を感じる。

スタートアップとやらがよくわからない、知らない、会えないということで、アクセラをやっているところを多く見る。自社でアクセラは大変なので、外部のアクセラ屋さんに委託し、ウェブサイトからイベントの仕切りまで数千万円で依頼する(アクセラ屋さんはテンプレだから最初は大変だけど良い商売。)
相手もプロなので立派なイベントになり、スタートアップとの出会いの機会も増えるので良いこともあるが、ただ継続しているところは少ないのがもったいない。
この継続が実は重要。毎年変わってしまっていては、スタートアップとネットワークを作っていけない。外部に委託してもよいが社内のコア担当者はスタートアップと委託業者と一緒にコミュニケーション、戦略ディスカッションに入り込まないといけない。

またCVCも中途半端になりがち。5%程度のシェアで何の意味があるのか。事業連携というVCにはできないバリューアップができるのだから、そして目的なのだから事業連携をするか、M&Aをして支配権をとればよい。なぜそうしないか。事業会社とスタートアップの連携をどう進めていけば、どうすればよいかわからないから。なのでとりあえず出資して関係性をもち、VCの真似事みたいなことをする。なので、バリュエーションのババ抜きにされてしまうことも。

CVCのように、別の法人を作り意思決定速度や、優秀な人材の確保などを実現すること自体は良いと思う。要はストラテジックのところをしっかり考えないと、ということ。あるCVCは「親会社とは独立して、独立VCのようにフィナンシャルリターンを第一に目指します」と言っていた。なんじゃそれは。

by km_g | 2022-09-06 08:42