VCの顧客は起業家

 VCの競争はどんどん激しくなっている。採用支援、専門家紹介、潤沢なお金などなど。その中で、VCはどう差別化していくのか。普通のビジネスであれば基本だがちょっと忘れがちなのが、VCが気にすべきは、起業家という顧客。起業家が顧客であるということ。

その顧客である起業家に対して、どう差別化するのか、できるのか。どんな提供価値を提供するのか。当然どのVCも考えているだろう。しかし、差別化しているつもりが似たようなアクションになってしまっているところが多い気がする。

そうならないために、これも通常ビジネスの基本だが、顧客である起業家にヒアリングしているだろうか。

違うVCから調達した起業家には、
・うちにたいしてどんなイメージをもっているか?
・なぜうちに一番に声をかけてくれなかったのか?
・なぜうちのオファーより違うVCのオファーを選んだのか?
・投資依頼をするとき何番目に思い浮かべるか?なぜ1番ではないのか?

投資を受けてもらった起業家には、
・なぜうちを選んだのか?
・どこにメリットを感じたのか?
・どこを重視したのか?
・どこと比較したのか?

このヒアリングを意外にやっていない気がする。そこから、自分たちで認識している強み、ポジショニングがその通り起業家に伝わっているのか。もしかしたら意外にどうでもよいと思っていたところを評価してもらってるかもしれない。
その結果を踏まえて、VCの競争戦略、差別化戦略を考えていけば、もう少し色の違うVCが増えてくるかもしれない。


ということを↓の動画を見てふと思った。



この本もご参考





by km_g | 2022-09-28 18:46