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株と為替と金利

日経平均が11,000円まで戻った。株投資もなんとか儲かってきた。アベノミクス効果ということか。それにともなって最近いろいろなところで経済の話が扱われている。その中で、株価と為替、金利の関係がイマイチよくわからなかった。


■円安になると株価が上がる

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このグラフを見ると為替と株価が連動しているのがわかる。どちらが原因でどちらが結果か。それとも第3の要因か、と考えると、円安になった結果株価が上昇という流れが自然という感じ。円安になったことで、海外売上高が増加して、それが海外工場などのコストを上回る効果によって株価が増加する。一方で、海外のやすい工場で作った製品を日本で売ってる企業はマイナスとなる。TOPIXは時価総額の大きな企業の影響を受けやすいので、前者の方が時価総額が大きいので円安でTOPIXが上昇ということになる。


■なぜ円安になったのか

名目金利 - インフレ率 = 実質金利

実質金利が低い通貨は売られる。デフレからインフレに変わりつつある中で実質金利の低下が期待され円は売られ、円安になった。

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■国債の金利は上がるのでは?
日本の国債残高は上昇を続けている。国だけで700兆円以上で地方債を合わせると1000兆円弱といったところ。このような財政を続けていけば国債が暴落して、金利が上昇するのではないか?と常に言われている。しかしいつになっても金利は上がらない。



金利は国債価格の裏返し。国債価格が低下した時が金利が上昇するとき。ではそんな危ない国の国債を今の価格で買っているのは誰か。買ってきたのは誰か。

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日本に注目すると、銀行、郵貯、生保がほとんどを保有している。彼らが危ないであろう国債を買ってきた。

どうして、彼らは危ないであろう国債を買ってきたのか。以前、NHKで日本国債についてのドキュメンタリー番組をやっていたが、みずほ?の人が、日本国債はマーケットサイズが大きく、比較的安定なマーケットとして重要だ、と言っていた。つまり、他に、大きな額を運用できる大きくて、預金のような低リスクな資産にあったマーケットがないから国債を買っているということだ。

ということは、国債価格が低下し金利が上昇するのは、他により良い運用先ができた時か、これ以上購入できなくなった時、といくことだ。マネックスの松本さんのブログによると、他の運用先の候補となるのは中国国債ということだがそれはまだまだ先のことだ、ということだ。

では、もう一つの可能性であるこれ以上国債を買えなくなることはないか。銀行、郵貯の原資は個人のお金(預金)である。日本の個人の金融資産の合計は1500兆円。下のグラフを見るとそのうち、1100兆円くらいが、預金と保険に向かっている。これが国債の原資になっている。


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国債の残高が1000兆円弱で、そのうち7割、700兆円くらいが銀行、郵貯、保険なのだから残り最大でも300兆円の余裕しか無い。さらにすべて国債で運用するわけではないのでもっと余裕はないかもしれない。財務省が海外の買い手を探しているとNHKの番組で言っていたし、総理大臣が日銀に買ってもらいたがっているのもわかる。

国債価格はどれくらいもつだろうか。今まででの最大の買い手達はそれほど余裕がなくなってきている。個人の金融資産も飽和しつつある。しかし、もう少し余裕はある。中央銀行の保有比率も、米国、英国と比較してもう少し上昇してもおかしくない。松本さんも言うとおり、国債はすぐには下落しないだろう。



次は、リフレ派、デフレ派について勉強してみよう。
by km_g | 2013-02-09 19:30 | 日常