まだVCに成り立てだがけっこうベンチャー企業を見ることができた。そのとき先輩キャピタリストだったり、投資した後のダメになり方を幾つか見て、VCがベンチャー企業の何を見ているか、少し分かってきたのでメモ。

  • ビジネスプラン
まずは、もちろんこれ。その企業がどんな事業を行っているか。ただちょっと意外だったのは市場規模が〜億円だから、・・・ってことではなくて、ニーズがわかりやすいとか、プランの説明が筋が通ってるとか、そして市場が大き「そうか」という非常にゆるかった。
たぶんこれは、市場規模や競争のポイントなど詳細に分析しても予想外のことが起こりすぎて過去の分析があまり意味をなさないし、時間・労力の無駄、ということだろうと想像。

しかし、これはよくない。自分はちゃんとやろ。ただベンチャーの人はプランを説明するとき「事業のわかりやすさ」はとても大事なのでそこの説明は手を抜かない方がいいと思われ。


  • 経営者・経営チーム
経営者の何を見るかというと、ずばり経歴。まともな大学、大企業に勤めてるとポイント高い。なぜかというと、基本スペックが優秀かどうか、ホウレンソウなどビジネスの基本ができるか、が担保されやすいからだ。
もし、ピカピカの経歴をもってなくて起業する場合、経営チームで担保すればいい。また、やろうとしてる事業、または同業界に詳しい専門家はチームにいれた方がいいと思う。大学中退して起業!みたいな若者は(よほどのキラー技術がないかぎり)ここはなんとかした方がいいと思う。


  • 既存株主
ここは意外だった。過去のラウンドで投資をした投資家の中に聞いたことがないような投資家がいると、ちょっとネガティブ。もちろん親戚だったり、過去にお世話になった人だったり合理的な説明ができるならいいけど。
exitのとき変なこと言ってきたりしないか、変な契約結んだりしてないか、反社だったりしないか、など新たな投資家はいろいろ考えてしまう。まともなエンジェルや銀行、VCからNGもらったからと言ってよくわからない投資家から投資を受けるのではなく、そもそもなんで投資を断られたか、を考えた方がいいと思う。


  • 過去のラウンドの株価
これでよい案件だったけど見送った案件がさっそくあった。過去のラウンドで高目の株価で投資されていた。そして増資のタイミングでそれに見合う結果がでていればいいが、それが出来ていない場合少なくともその高い株価で増資するかどうかを決めなくてはならない。株価を下げるのは余程のことだし、やはりめんどくさい。
経営陣はシェアを維持したい気持ちもわかるが、その結果増資が困難になり成長機会を逃して時価総額をあげられないのでは本末転倒だ。






by km_g | 2015-08-23 22:31 | VC

VCになって思うこと

ベンチャーキャピタリストになって2週間がたった。実際に中に入ってみて感じたことをメモがてら残しておこう。

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ネットワーク命
少なくとも初期のVCにとって、よい起業家、企業をいかに見つけるか、リーチできるか。これがほぼすべてと言って過言ではない。そのためにネットワークに入る、作ることが必要になる。VC同士のネットワークだ。おそらく50人もいないのではないだろうか。
ある企業が10億円ほしいとして、特定のVC単独で全額ということはあまりない。その場合自分は5億円で残り5億円をどこかほかのVCに参加ほしいとして、声をかける。ここで声をかけてもらえるかだ。

ハンズオンしているところはほぼない
VCになる前はVCはハンズオンしてなんぼ、と思っていた。しかし、ハンズオンをやってるところは思ったほど少ない。だからダメだというわけではなくそれほどハンズオンが求められていない印象(できない、期待されてないというのが実態だろうか)。実際にハンズオンしてるのは、シード期に最初に入ったVCなりインキュベーターあたりのみ。シリーズA以降のVCはほとんどハンズオンしていない。理由は、やるとしても初期のVCが率先して行っているし、でかいVCは抱えている案件が多くてできない。


最新情報に触れられるのは面白い
面談でもちろんすべてではないが、けっこういろいろ話してくれる。それが面白いし勉強になる。いけないことだが、投資的にきびしいかな、と思ってもとりあえず連絡してみていろいろ情報収集してもいいかもしれない。例えば人工知能のように、なんか面白そうだけど普通のVCはよく分からない、という分野があったとき、小さい額をばらまいて情報収集しそれから良さげなところに思いっきり投資する、というのはいいかもしれない。


資本政策はやはり重要
最近良い企業なのに株価が高すぎて見送ったケースがあった。その株価は前のラウンドで投資したVCが決めた価格だった。それが高すぎた。そのためIPOしても大したリターンが望める可能性は低く見送った。
起業家にとって高い株価で評価されるのは良いことに思うかもしれない。シェアも維持できるす。しかし、このようにあらたな資金ニーズがあった場合に障害になってしまう。
また、よくわからない投資家に投資してもらうのも良くない。VCが投資検討するとき当然既存の株主リストを見る。そこに変な?名前があると躊躇してしまう。EXIT時の障害になってしまうからだ。低い株価でもいいから投資してくれると言われても素性がよくわからない投資家は避けたほうが無難。






by km_g | 2015-08-15 14:39 | VC